こんにちは。話し方アカデミー稲葉です。
9月になり気温が高くても湿度が低く過ごしやすい日も増えてきました。
日没も徐々に早くなり、今年の夏も終わるのね…とさみしい気持ちになりやすい時期でもあります。
長くなる秋の夜をポジティブに捉えて今まで興味があったけど挑戦できなかった勉強や学んでみたかったビジネススキルアップのセミナーに参加したりするのもリフレッシュになるのではないでしょうか。
今日は雑談のハードル上げていませんかpart2と題して「雑談」について前回とは少し違う視点から書いてみようと思います。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
自分のキャラクターをネガティブに捉えていませんか
人間誰しも自分自身に対して自己イメージというものを持っているものです。
そして他者からのイメージ(人からどう思われているか)と少なからず意識もしています。
自己イメージと他者イメージのギャップが少ない場合は「自分は理解され受け入れられている」と感じ雑談を安心して楽しむことが出来るし「自分は周りからどういうキャラクターだと思われているだろう」と自己イメージと他者イメージのギャップを感じると不安が生じ雑談がハードルの高いコミュニケーションに感じることがあります。
そういう時ってたいてい自分のイメージをネガティブに捉えている事が多いと思います。
・話を盛り上げなくてはいけないのに出来ない。
・たくさん話さないといけないのに話題がない。
・一生懸命話しているのに会話がすれ違ってしまう。
話下手だから私と話してもみんな楽しくないだろう。そう思っていませんか?
分析的心理学の視点では内向性という一つの概念があります。
内向性…興味関心が自分の内側にあり、友人関係は狭く深くを好む。テンポの速い会話を苦手に感じることもあり、一人で過ごす時間を大切にする。
この内向性の特徴を持っている方がコミュニケーションに苦手意識を持っているケースがとても多いです。
雑談には「聞く人」が必要不可欠
内向性の特徴を持っている方は大勢でワイワイ楽しむ状況や、早いリアクションを求められる環境では「雰囲気に圧倒される」ことがよくあります。
スムーズな会話を楽しむ人や表情豊かにリアクションを取っている人を目の当たりにするとどうしても気後れしてしまうこともあるでしょう。
雑談という言葉にこだわると、どうしても「話をする」という印象が強くなりますが実際は「聞く人」がいないと雑談は成立しません。
内向性の特徴を持っている人は実はこの「聞く人」の役割がとても上手な場合が多いんです。
そして自然と人の気持ちに配慮し、言葉を慎重に選ぶので失言が少ない。という特徴もあります。
相手に「信頼できる人」「話しやすい人」と印象を持たれ安心感を与える癒しの存在になっていることもあります。
そんな自分の特徴を見失って自己イメージをネガティブなものに決めつけていませんか。
面白い人だけが存在し、みんなが自由に話すのは「雑談」ではなく「雑音」です。
「話すのが苦手な人ほど聞くことが得意」と捉えると新たな視点で対人関係や雑談と向き合えるのではないでしょうか。
話すより聞く方が好きだし楽しい。その特徴を無理することなく雑談に活かしてみませんか。
自分の雑談を役割から見つけてみるのもステキですね。