適度な自己開示をコミュニケーションの切り札に

こんにちは。話し方アカデミー稲葉です。

新年度を迎えはや1か月が経ちます。初めて担当する業務や、新たな人間関係にも慣れる頃?それとも疲れる頃?を迎える時期になります。

今回は前回のブログに続き新たな環境でのコミュニケーションを円滑にするヒントとしてブログを書いてみようと思います。

最後まで読んでいただけると嬉しいです。

◆受け身になりすぎていませんか?

新しい環境ってただでさえ緊張するものなのに「ちゃんと見られなきゃ」「場を乱さないように」気を張ってつい受け身になりやすい事があります。

自分を出す余裕がなくて、空気を読む事ばかりに神経を使ってしまう…。

なんか最近妙に疲れるな…

そう感じているのはもしかして受け身疲れかも知れません。

とはいえ、他者から「話しやすい人だな」と印象を持ってもらうのはビジネスシーンでもプライベートでもとてもポジティブなことです。

例えば…

①表情が柔らかい:笑顔だったり、目が合ったときにニコッとしてくれる人には安心感がある。

②相手に関心をもっている姿勢:うなずいたり、ちゃんと話を聞いてくれそうな雰囲気の人。

③否定しない、受けとめる:何を言っても大丈夫そうな、ジャッジしない人。

このような「雰囲気」をまとっている人は相手に好印象を与えますし、対人スキルの基本と言える振る舞いと言えると思います。

ですが、この振る舞にはちょっとした落とし穴があります。

疲れた女性

見落としがちな落とし穴の正体はこの意識、振る舞いすべて「受け身」の姿勢。

受動的なコミュニケーションと言われるものなんです。

受動的なコミュニケーションを長期的に続けるとこころの疲れやストレスに繋がります。

自分の考えや気持ちを表に出さないことで、内面にモヤモヤが溜まりやすくなったり、「いい人」と周囲からは認識される反面本当の自分が周りに伝わりづらくなる。

「いい人」「協調性のある人」と認識されるとそのイメージを維持するため頼まれごとを断れずキャパオーバーになったり他人に振り回されているような悪循環を招いてしまうことも。

ビジネスシーンでもプライベートでも「自分の意見を求められる」シチュエーションがあります。

そんな時とっても対応が難しく感じてしまうことってありませんか?

でも、自分を責める必要はありません。今までのサイクルを繰り返しているだけ。
疲れたと感じているのは今までと違う手法を試してみる時なのかも…くらいに捉えてみてはいかがでしょう。

「なんでこんなに疲れるんだろう」と気づくだけで少しずつコミュニケーションの取り方を見直すヒントになるものです。

◆講座を通して適度な自己開示を経験してみる

「受け身疲れ」している時って、自分を出さないことで自分を守っているつもりが、逆にしんどくなっていることがあります。

受け身のコミュニケーションとは自己開示が極端に少ない。という特徴もあるので、周囲から「何を考えているかわからない」と誤解を受けたり、自分の意図が正確に伝わらないことも増えてきます。

どうでしょう?そんな不安もちらほら頭を駆け巡っている時期ではないでしょうか。

そんな時は自己開示をコミュニケーションの切り札にするのも対処法の一つです。

開いたドア

自己開示ってめちゃめちゃ苦手…そう感じる方も多いと思いますが自己開示の捉え方から少し緩めて行きましょう。

たとえば自己開示って、「自分のプライベートを全部話す」とか「自分の自慢話をする」ってネガティブなことと認識していませんか?
「実はちょっと緊張しています」とか「まだ慣れてなくて探り探りですが、よろしくお願いします」みたいに、今の自分の状態や気持ちを少しだけ言葉にすることだけでも充分な自己開示なったりするものです。

そして、そのコミュニケーションに周囲からのレスポンス(反応)があるだけで相手との距離が縮まったと感じたり、自分がこの場に「ちゃんといる」って感覚を持てることもあります。

無意識のうちに人間関係やコミュニケーションに正解を探して動いている。みたいなことってありませんか。

話し方アカデミーで講師と一緒に正解のない人間関係の中でも少しづつ自分を「見せる」「表現」する言葉を見つけ行きましょう。