「言えない」と「言わない」もコミュニケーションのひとつ

こんにちは。話し方アカデミー稲葉です。

今年のガーデニングの為に花の苗が欲しくなり、ホームセンターをチラホラ物色することもあるのですが、ここでも物価高の影響が…

2年前は100円前後で買えた苗が300円弱になっていたり、気軽にガーデニングも楽しめないご時世になりました。

文句を言いたいところではありますが、誰のせいでもないこと😿

節約をしながらガーデニングを楽しむぞ💪🌺と意気込んでいる今日この頃です。

ガーデニング

「本当は伝えたいのに、うまく言えない」

仕事の人間関係でも、日常の人間関係でも、こんな声をよく聞きます。

「言えない」という言葉の奥には、たくさんの感情や思考が重なっているものです。

でも、少し視点を変えてみると、実は「言えない」と「言わない」では意味もエネルギーも違うことに気づくかもしれません。

今日はこの2つの言葉の違いについて少し深堀してみたいと思います。

最後まで読んでいただけると嬉しいです。

「言えない」とは、どんな状態?

言えない状態とは、例えば…

●怖くて言葉にできない

●相手にどう受け取られるか不安

●頭が真っ白になってしまう

●感情が大きすぎて整理できない

こうした「言えない」は自分の中に言葉は浮かんではいるけれど、それをうまく外に出せないという「行動のブロック」です。

そしてその裏には「伝えたい気持ち」がある。言いたいけど、言えない。

その葛藤の中に、自分自身への迷いや相手に対する配慮も含まれていることがあります。

だからこそ、「言えない」は、恥ずかしいことではなく、むしろその人の感受性や優しさでもあるんです。

「言わない」とは、どう違うのか?

一方で、「言わない」はもう少し意志的な選択です。

言えない

●今は伝えないと決めている

●言っても仕方ないと判断した

●自分の中で完結したい

●関係性に線を引きたい

つまり「言わない」は言葉を選ばない。表現しないことを選んでいる状態です。

そこには、自分の価値観や優先順位、タイミングの判断が含まれています。
だからこそ、「言わない」選択には、その人なりの意思や自立のニュアンスがにじみ出るし、自分を守る強さでもあります。

どちらが良い悪いではなく「違いを知る」こと

「言えない」と感じていたけど、実は「言わない」と自分で決めていた。

逆に「言わない」と突っぱねていたけど、本当は「言いたくてたまらなかった」

どちらのパターンもあると思います。

そんな時は自分の「沈黙」に講師と一緒に向き合ってみませんか。

これは本当に言えないのか?それとも自分が言わないと決めているのか?

コミュニケーションでも「選択肢を増やすこと」が時には大切です。

自分の中の「言えない」と「言わない」の違いに気づけると「選択肢」が増えます。

そしてその違いが理解できると、他者の沈黙にも少しだけ優しくなれたり、相互理解が深まったりするものです。

沈黙を恐れず行きましょう

今、「言えない」ことに悩んでいても、焦らずに行きましょう。

「言えない」は決して劣った状態ではありません。

むしろ、繊細さや誠実さ「人とのつながりを大事にしたい」という気持ちの表れでもあります。

道

そして、少しずつ心の中で「本当はこう言いたい」と浮かぶ言葉を、大切にすることから始めてみましょう。

誰かに言えなくても、自分自身に向かって言っている。紙に書いてみる。心の中で唱えてみる。

そのプロセスを通じて、自分の中の「言えない」が「言える」になり「言える」が「言う/言わないを選べる」に変わるかもしれません。