こんにちは。話し方アカデミー稲葉です。
今年は初夏を一気に通り過ごして本格的な夏がやってきてしまった感が強いですね。
本当に暑い日が続きます。
私は今まで史上最速で寝具をひんやりNクールシリーズにセッティングしました。

暑さで寝不足になる方もいらっしゃるかもしれませんが、寝る前や起きてからの水分補給もこまめに、体調管理の重要な夏になりそうですね。
さて、今日のブログでは「フィードバック」について書いてみようと思います。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
フィードバック=責めることではない
例えば、リーダーという立場になると、何かと「伝える役回り」が多くなりますよね。
部下や後輩にアドバイスをしたり、進捗を確認したり、ちょっとした声掛けをしたり。
でも、実はこの「フィードバック」って、簡単なようでいてとても繊細なコミュニケーションなんです。
よく職場で飛び交う「わからなかったら、なんでも聞いてね」よく使うこの言葉、実は相手にとってはちょっとしたプレッシャーになっていることもあります。
「え、こんなことも分からないって思われるかな…」
「忙しそうだし、聞かない方がいいかな…」
「いつまでも聞かないで自分で判断してね。って言われるかな…」
そんな風に遠慮してしまって、本音や疑問が飲み込まれてしまう場面も意外と多いんです。
だからこそ、フィードバックを上からの評価ではなく、日々のコミュニケーションの一部として、もっと自然に、もっと気軽に取り入れていけたらチームビルディングにも役立つのではないかと思うのです。

「フィードバック」という言葉。
少し堅苦しく聞こえるかもしれませんが、これは決して「指摘」とか「評価」だけではありません。
フィードバックは「相手の行動や働きかけに対して、反応を返すこと」です。
「評価」や「指導」ではなく、「一緒により良くしていくための会話」なんです。
たとえば…
「今のやり取り、すごくよかったよ!相手も安心すると思う」
「少し伝わりづらかったかも。相手の立場を想像するとどうだろう?」
こういう言い方も、十分フィードバック。
一方通行ではなく、対話型であることがとても大切なんです。
建設的なフィードバックを「日常」に
フィードバックって、特別な場面だけじゃなく、日々のやり取りの中でさりげなく伝えるのがコツです。
「こうしてみたらどうかな?」
「さっきのやりかたすごくよかったよ」
こんな風にちょっとした声掛けから始めてみると、相手も構えることなく受け取りやすくなります。
そしてもし、ちょっと伝えにくいことがあるときは、クッション言葉「前置き」が便利です。
「ちょっと気づいたことがあって、共有していい?」
「こういう見方もあるかもって思ったんだけど、どう思う?」
こういう共有や相談のような形にすると、相手も安心しやすいですし関係性も崩れにくくなります。

フィードバックに正解はありません。
ただ大切なのは、「関係を壊すため」ではなく「より良くするため」に伝えているという意図を共有すること。
相手をコントロールするためじゃなく、一緒に考えたいという姿勢。
それだけでフィードバックはぐんと温かく効果的なものになります。
失敗しても、やり直せる。
言葉が少し足りなくても、気づいたら伝える。
そんな風に、お互いが「修正できる場」であること。
それが、安心できるチームづくりの土台になると思うのです。
「わからないことがあったら聞いてね」に、ひと工夫
もし、今後この言葉を使うことがあるなら、「わからなかったら聞いてね。タイミングが難しかったら、メモだけでも残してくれたら拾うからね」
そんな一言を添えてみると、より相手に届きやすくなります。
特に今の時代、完璧じゃなくても「察して」動ける人が重宝されがち。
でも実際には「聞きたいけど聞きにくい」って思っている人もたくさんいます。
まじめで空気を読むタイプの人ほど、「聞きたいけど聞けない」というジレンマを抱えてしまうこともあるかもしれません。
一方的に投げるのではなく、お互いのペースで距離感を保てたら素敵ですね。