こんにちは。話し方アカデミー稲葉です。
4年に一度のスポーツの祭典オリンピックが7月の後半からパリで開催されました。
稲葉の趣味の一つがスポーツ観戦なので連日の熱戦やメダルラッシュに深夜まで歓喜👏して寝不足な毎日を過ごしておりました。
観戦しだすとついつい熱中してしまい、時間を忘れて見てしまうので「今日はこの競技を何時まで」とオリンピック観戦スケジュールを立てて見るようにしていました。
前回の東京オリンピックくらいからでしょうか?選手に対するSNS上の誹謗中傷が問題になりましたが今回のパリオリンピックでも残念なことに大きな問題になっていました。
遂に選手個人や日本オリンピック委員会から誹謗中傷は控えるようメッセージが発せられる事態になりましたが自由に意見できてさらに匿名。
となれば規制するのも難しく、選手がパフォーマンスに集中できないのでは?と気の毒に思っていました。
謝罪の言葉を発するアスリート
そんな外野での騒がしさが選手に影響したのか、目標にしていた結果を出せないと「応援してくださった皆様の期待に応えられず大変申し訳なく思う」と謝罪の言葉を発する選手もいました。
その姿を見ていると観戦している私もなんだかとても複雑な気持ちになってしまうのです。
選手の皆さんは日頃のたゆまぬ努力の結果代表に選ばれ、4年に一度の大舞台で大きなプレッシャーを感じながら戦っての結果。
確かに期待して応援していたけど謝罪の言葉を聞くと私の期待や応援する気持ちが選手によりプレッシャーを与えていたのかな?とお会いしたこともない選手に対してこちらまで申し訳無いと感じる感覚になってしまいました。
かといって「全く結果には期待していませんプレッシャーを感じずオリンピックを楽しんでくださいね」というのも失礼な気がします。
謝罪を言うときは次へのステップをセットで伝える
試合後数日たったインタビューや帰国の際のコメントでは選手の方たちも次への目標を明確に言葉にしていて「謝罪の言葉」から「次への決意表明」をする選手が多いことに気づきました。
そうすると聞いている私の心境にも変化があり「お疲れ様でしたゆっくり休んでくださいね」「とても楽しませていただきました」等自然にポジティブな気持ちになっていくのです。
今日は時期的にオリンピックの話が長くなってしまいましたが💦
今回の件で気づいたのは「謝罪」を多用すると相手にも複雑な感情を抱かせてしまうこともある。
ということ。
「相手に申し訳ないな」と思うことはビジネスシーンでもプライベートでもよくあることです。
「許してほしい」を言う気持ちから謝罪の言葉を反射的に口にしていませんか?
お互いの関係性もあると思いますが、謝罪の言葉を相手が「こちらこそ申し訳ありません」と受け取っているケースもあるかもしれません。
「申し訳ないな」という気持ちが先走ってしまったら落ち込む時間をなるべく短くして今後の展望を相手に伝えていくというコミュニケーションも楽しいのではないでしょうか。
ただ、すべての人に対してではなくまず「今後もよい関係を築いていきたいな」と思える相手に実行してみるのがポイントです。
自分の「次への原動力」になるような言葉をセットで発してみる。
「申し訳ないな」と感じてモヤモヤ気持ちが晴れないのは、人現関係で次のステップに進む時なのかも知れません。