話し方アカデミーの岡本です。

今回ご紹介する諺(ことわざ)は、誰もが耳にしたことのあるものではないでしょうか。

相手の悪い部分が見えたなら、自分はそこを気をつけろ

そんな意味の言葉です。

反面教師と言う言葉も近いものかも知れませんね。

この言葉自体は、誰もが耳にしているものの、実際の行動では「出来てないな」と感じることが多いのも事実・・・

その背景には、「他人はあくまで他人」「マイナスなイメージは、そもそも参考にしにくい」と言うことがあると私は考えます。

他人はあくまで他人

共感力と言う表現にも置き換えられるかも知れませんが、相手の状況を自分のこととイメージすることは苦手な方が多いように感じます。それと同時に自分のことを客観的に見ることも難しいのが現実・・・精神論として相手の欠点を見つけたら、自分も気を付けようと思っても自分自身が痛みを感じる(失敗する)体験をしていない以上は、なかなか身に付かないことも当然かも知れませんね。

マイナスなイメージは、そもそも参考にしにくい

脳にとっては想像したことが「自分こと」か「他人のこと」かの違いは認識出来ていないので、相手にとっての悪い部分だとしても「悪い部分」と自覚すると頭の中では自他共通のネガティブなイメージを持ちます。その上で、それを“やらない”、“気をつける”と言うのは、ネガティブなイメージを持つこと=苦痛を伴う作業なので、意識し続けることはストレスを感じ続けることになります。これは、脳にとっては凄く辛い状態。辛い状態を続ける精神力を発揮出来るほどの気付きがそこにあったのかが重要になるかも知れませんね(汗)

人のふり見て我がふりにする

では、どのように考えるか・・・ですが、私は、人の悪い部分を見つけて、そこを気をつけると言うよりは、人の良い部分を見つけて、そこをマネしてしまうことをお勧めしています。人の脳内には『ミラーニューロン』と言う神経細胞があるのでは無いかと最近の脳科学の研究で発表されています。このミラーニューロンは、目で見たり耳で聞いたりしたこと=自分自身では実際には経験していないことでも脳内が経験しているような錯覚をして活性化すると言われています。例えば、スポーツ選手が自分よりも上手なプレイヤーの動きを見て、それをイメージしながらトレーニングをすることで上達が早くなると言う効果を生み出しているとされるものです。こんな便利な機能があるなら、それを利用しない手は無いですよね?(笑)人の良い部分、見習いたい部分を見つけたら、その人の立ち振る舞いや行動をマネしてみる。もちろん、実際にマネしなくても頭の中で想像してみるだけでも効果があります。その上で、実際の場面で再現するようにしてみる。この繰り返しをすることで「人のふり見て我がふり直す」よりも圧倒的に成長へ繋がるものと私は感じています。せっかく人の脳は、他者の体験も自分のことと『疑似体験』出来るのですから、そこを上手く使って自分自身の成長に繋げていきたいですよね。今日からは、「人の振り見て我が振りにする」でいきませんか?